OUT


カーテン越しに見える、まっ赤な夕日が、真理和と船長を優しく包んだ。







…永遠……



永遠……必ず…


…必ず…生きて還ってきて…


俺…

辛くても
苦しくても
泣いても


…絶対みんなの命を助けられる医者になるから…




お願いだから…
…死なないでくれよ…


永遠……!!!!







真理和は船長の胸の中で、泣いた。


涙が枯れるほどに…


胸の苦しさを洗い流すように………




< 323 / 334 >

この作品をシェア

pagetop