きっと恋、これは恋。



私は思わず佐久間君を凝視する。



修平にそんなこと言えるなんて、
私からしたら考えられない。

というか、自殺行為そのものだから。






案の定、修平は怒りに満ちた表情で佐久間君を睨み付けていた。







はぁ



一度ため息をつき、

今にも佐久間君ののどぶえでも引っかきにいきそうな勢いの修平の肩を掴む。





「どうどう

 修平、一旦落ち着くんだ。」






すると、怒りの矛先がなぜだか私へと変わった。





…なんか怒るようなこと言ったかな








「ひなたは…俺のだろ?」






さっきまで睨み付けていた勢いはどこへ消えたのだろう。


修平は、マフラーに顔を埋めてそう言った。





その言葉に、私はきゅんとしてしまう。





だって、それって…






「もしかして…

 修平、ヤキモチ妬いてるの??」




うつむきぎみの修平に、そう聞いた。



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