きっと恋、これは恋。
それには私も頬を膨らませて見せる。
でも…
「だって、ああいう反応可愛いじゃん?」
修平がそんなこと言うから。
私はつい顔を赤くさせてしまう。
「そ、そんなこと言ったって、騙されないし!!」
私は強がって、腕を組んで修平から視線を反らす。
「ばーか。
顔赤いの気づいてるよ。」
「嘘っ!!」
単純すぎる私は、その言葉にばっと反応して頬に手を当てる。
「隙あり」
修平はそう言って、横から顔を覗かせて私の唇に自分の唇を重ねた。
「ひなたの唇いただきー」
にかっと笑いながらピースサインをする修平。
不覚にもドキッとしてしまった。
…だって、そんなの可愛すぎるでしょ?
私のことを可愛いなんていうけど、
そういう修平だって可愛いって。
本人は絶対に気づいていない。
「どしたの?」
…ほら。そのしぐさだって。
可愛いって、愛しいって思ってしまう。
「なんでもない!!」
私は修平に微笑んでみせる。
…そんなこと思ってるのは、ナイショ。