きっと恋、これは恋。

side修平




__「私…修平が、好き!!」






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「修平!!!」




俺がひなたと初めて会ったのは、


幼稚園に入る少し前。




新しい家が建ち並ぶ道。


その中でたまたま家が隣同士になったのが、


俺の家と、ひなたの家。





初めての会話は、やたら印象深い。





「今日から、隣どうし仲良くしよーね!!」



笑顔で差し出されたひなたの手を、


人見知りの俺は、受けとることができなかった。




すると



「私ね、丸山ひなたっていうんだ。」




ひなたは、手を差し出したまま自己紹介を始めたのだ。



少しだけ動揺したけれど、


俺も自分の名前をいう。




「八田、しゅうへいです。」




ひなたは俺が喋ったのを聞くと、


俺の手を掴んで、

自分の手に合わせた。



「嫌われてた訳じゃ、なかったんだ!!」




ほっとした表情のひなた。



子供なのに、変なところ真面目(?)なのは、今とまるきり一緒だと思う。




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