吸血鬼たちに甘く囁かれて*Second*
「…はぁ、はぁ……っ」


こんなんで間に合うのかな…?


とにかく私は走った、走った結果…


「ま、間に合った~!」


ギリギリチャイムが鳴る前に席に着くことができた。




「佐野ー」


朝のHRが終わって先生が教室を出ていこうとする寸前でなにかを思い出したかのように私に話しかけてきた。


「なんですかー?」


「今日の昼休み神河に学校を案内してやれ」


「え、なんで私が……」


「学級委員長だろ」


< 3 / 26 >

この作品をシェア

pagetop