吸血鬼たちに甘く囁かれて*Second*
―――昼休み



「…で、あそこが音楽室ね」


「ぁ、はい」


神河くんは小さな声で返事をした。


本当は学校案内なんてめんどくさいから断りたかったけど学級委員長だし断るに断れなかったのだ。


一通り案内も終わったし、


「どお?こんな感じでいいかな?」


ここで素直に神河くんが一言‘はい’って言ってくれれば案内は終わるはずだった。


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