ドルシネア姫


美波…


俺は帰り道美波の横を歩く。


沈黙の中先に、声を出したのは美波だった。


「あたし、嘘ついてたの。


「えっ?」


それから美波は笑いながら喋り始めた。


「あたし、そもそもあのコンクールでドルシネア姫を踊ってないの。悠斗君が、ドルシネア姫踊った子を探してるって聞いて、それから悠斗君に嘘ついて本当はジゼルを踊って予選すら通過してないのにもしかしたら悠斗君のそばにいられるかもって思って嘘付いたの。」


「そっか…。」


俺は美波を咎める資格など無い。


だって一番愚かなのは俺自身だから…



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