病弱女子とお医者様
お昼を食べて、
すぐに帰宅した。

まだ、安定期では
ないからね。

途中で何かあったら
大変だし。

確率は低いけど、
葵とも会ってしまう
かもしれないし…。

ママ「葵くん何回も
  家にくるのよ?」

 『え?なんで?』

ママ「私たちが咲の
  居場所を知っていると
  確信しているんだよきっと。」

 『でも、言っちゃだめだからね。』

ママ「わかってるよ、誰にも
  言わない。」

何で葵は私を探しに来るのかな?

勝手にいなくなったから?

それとも葵は私を
もういらない?

どんどんネガティブに
なっていっていまう。

ママ「ネガティブになっては
  ダメよ。双子ちゃんに
  聞こえてるんだから。」

 『うん。』

お腹をさすって
ごめんねと謝る。

もう絶対ネガティブには
ならない。

そう心に誓った。

葵のことも
なるべく忘れて
パパとママに協力
してもらう形に
なってしまうけど、頑張るの。

葵がいなくても、
双子ちゃんには寂しく
させないようにしよう。

葵がいない分も
私が頑張るの。

何でも、なるべく一人で
やって、あんまりパパとママに
迷惑かけないようにするの。
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