独り歩き。




根岸クンが去った後、私は一人泣いていた。


私は昔から泣き虫だ。


でも、そのことは誰も知らない。


だっていつだって一人だったから。


傍で支えてくれる人なんていないから。


これから先、両親が私を愛してくれる日はくるだろうか?


これから先、私を愛してくれる人に出会えるだろうか?


先輩は、愛してくれる人がいるはずだって言ってくれたけど。


やっぱり無理だよ。


そんな人に出会えるまで、後どれだけ待てばいい?


後どれだけ一人なの?


期待しては傷ついて。


期待しては悲しんで。


この苦しみがずっと続くなら、期待なんてしなければいい。


一人で生きていけばいい。





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