Cafe Framboise


「もうちょっと自覚して、
俺の彼女でしょ、」

急に真面目になるから、
笑っていられなくなった。

"俺の彼女"というフレーズが、
頭の中を何度も駆け巡る。


「沙也。」


まっすぐ見つめられて。

名まえで呼ばれたのは
はじめてかもしれない。

私は笹井さんの手を繋ぐ。

そのまま引き寄せられて、
唇が甘くなった。


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