☆決心☆
暫くして、何も言わなかったお母さんが、
「久々にあんな真剣なお父さんを見たわ。
あ~あ・・・やっぱ蛙の子は蛙ってことかな・・・。」
と、言って自嘲的に笑った。
それから更に続けた。
「実はね、あたしも、高三の時に、子供が出来ちゃって・・・。
当時は田舎だった実家の事。
周りの目は有るし、万事が噂で動いてる様な土地柄だったから、世間体ばかり気にしてる親たちは子供を堕ろすことしか考えてなかった。」
「えー!そんな話初めて聴いたよ!
お母さんとお父さんは同級生同士って事しか聞いてないけど。」
「あんたには言ってなかったね。
それから親たちは、子供を堕ろす為に無理やりあたしを病院連れてったの。
あたしは産んで育てたかったけど、そんな事言える状況じゃなかったし。
待合室にお母さんといたら、突然お父さんがやってきてあたしの手を握って連れ出してくれたんだ。
その時にね、『お腹の子は俺の子でもあるんだ。勝手に殺すんじゃねぇ!』ってお父さんが言ったのを、つい昨日の事の様に覚えているわ。」
「それで、どうなったの?」
「久々にあんな真剣なお父さんを見たわ。
あ~あ・・・やっぱ蛙の子は蛙ってことかな・・・。」
と、言って自嘲的に笑った。
それから更に続けた。
「実はね、あたしも、高三の時に、子供が出来ちゃって・・・。
当時は田舎だった実家の事。
周りの目は有るし、万事が噂で動いてる様な土地柄だったから、世間体ばかり気にしてる親たちは子供を堕ろすことしか考えてなかった。」
「えー!そんな話初めて聴いたよ!
お母さんとお父さんは同級生同士って事しか聞いてないけど。」
「あんたには言ってなかったね。
それから親たちは、子供を堕ろす為に無理やりあたしを病院連れてったの。
あたしは産んで育てたかったけど、そんな事言える状況じゃなかったし。
待合室にお母さんといたら、突然お父さんがやってきてあたしの手を握って連れ出してくれたんだ。
その時にね、『お腹の子は俺の子でもあるんだ。勝手に殺すんじゃねぇ!』ってお父さんが言ったのを、つい昨日の事の様に覚えているわ。」
「それで、どうなったの?」