星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~



~蒼 side ~



美姫が出ていってしまった。

怒らせちゃったかな…

あとで謝らないと…

美姫のことをかんがえていると

黒木『蒼先生♡どうしたの?』

黒木が俺の近くに来て上目遣いでみてくる。

蒼『いやなんでもない。
黒木こそ体調大丈夫か?』

黒木『体調?
あ〜さっきのね!
あれ嘘。
蒼先生と話したかったから来たの。
あと…その黒木って言い方やめてよ。』

は?

黒木『麻子って呼んで。』

なに言ってるんだよ。

蒼『あのなぁ…俺は教師だぞ?
お前だけ特別扱いはできない。』

黒木『ふーーん。
じゃあ…桜空ちゃんは特別なんだ。』

は?何言って…

黒木『蒼先生さっき桜空ちゃんのこと
「美姫」って呼んでたよ?』

やべ…

黒木いるの忘れてた。

黒木『桜空ちゃんはよくて麻子はダメなの?』

なにも言い返せない。

蒼『………………。』

黒木『麻子も名前で呼んでくれるよね?』

しょうがないよな…

蒼『………わかった。』

黒木『蒼先生って桜空ちゃんと仲いいよね〜。なんでなのかな?』

黒木…もしかしてコイツ…

わかってる…?

でも…

蒼『美姫は体が弱くてよく保健室に来るから
それで話すだけだ。』


黒木『ふーーん…まぁいいけど。
…調べればわかることだしね。』

今…なんて…

黒木『ねぇ先生?
わたしとつきあってください♡』

!?

なに言ってるんだ?

黒木『わたし蒼先生のこと好きだよ。
だからつきあってくださいよ。』

蒼『それは無理。』

黒木『桜空ちゃんと付き合ってるんだもんね〜。…でもこれほかの人が聞いたらどう思うかな?』

…やっぱり

コイツ…知ってる。、

黒木『誰にも言いませんよ。
わたしの彼氏になるなら。』

俺を脅すつもりかよ。

黒木『まっその前に桜空ちゃんの方から
別れたいって言うかもだけど。』

美姫から?

そんなことあるわけ…

黒木『じゃあわたし帰ります。
さっきのこと考えといてくださいね。』


そう言って出ていった。

……………

なんだったんだ…?

でも


黒木

アイツには気をつけねぇとな。


美姫になにもなければいいけど…

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