恋色 ~ハツコイ



悠哉が私の好きな人をポロッと言って
しまったとき、その日から洸の
冷やかしが始まった。

私に向かって「おい、隆~弥っ!」
なんて言ったり...。

もう疲れる。

なんで私はこんな人を隣にしてしまったのか...
後悔が止まなかった。



唯と悠哉のからかいも相変わらず
変わっていない。

たぶんいくら鈍感な隆弥でも
これだけ言われれば気づくだろう。

「そろそろ告白...してみようかな...。」

と南に相談した。

南は

「んーまぁ隆弥ははっきり言わないと
わかんない超鈍感だからね~。
あ、そだ。じゃあ、私が隆弥に
萌絵が隆弥のこと好きだって言ってたよ!
って言えば少しは自覚するんじゃない?」

確かにそれが良い。

「じゃあ、それでお願いしてもいいかな?」

と南に頼んだ。
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