恋色 ~ハツコイ
私が隆弥のことを好きになって
1ヶ月が経った。
とうとう席替え!
クラス中で投票し最も票が多くはいった
6人が班長として動く。
というものだったが私はあまり興味が
なかった。
別に班長になるのが嫌って訳ではなかったが
リーダー系になるといろいろ面倒。
そこまでリーダーシップがないのに
班長になってしまった。
まぁいい経験になるだろう。と
ポジティブに考えて席を決めることにした。
決まった席。
私は真ん中の前から3番目。
隆弥は...。
私の左の列の一番前だった。
そこまで、遠くなかったが
隆弥の後ろの人...島崎 那緒は
隆弥を狙っている人のなかに入っている。
那緒も班長でなかなか隆弥の後ろを
譲ろうとしなかった。
しかも那緒は好きな人ができるとけっこう
アピールするのでよく隆弥に話しかけている。
だが隆弥の隣の人は唯だった。
しかも私の後ろの席は悠哉だ。
この組み合わせなら安心できる。
ほっとしていた。
しかし、隣からとてつもなく大きい
声がクラス中に響いた。
私の隣...中岡 洸はいろいろ大変。
うるさいし、ちょっかいかけてくる。