恋色 ~ハツコイ



次の日

私は隆弥に頭を撫でられた時の感覚が
忘れられなかった。

隆弥の手は男子だから当たり前だけど
大きくてすごくキレイだった。

私は気づけば南に

「好きな人。できたよ。」

と送っていた。

南は

「え!誰誰??!」

と興味津々だった。

私は直接名前を出すのが恥ずかしかったので

「明日の休み時間、1組に来て。
ブレザー脱いでる人だよ。」

と隆弥の特徴を言った。

南と隆弥は小学校から一緒なので
わかるだろうと思っていたが
ブレザー脱いでる人だよ。だけでは
わからなかったようで、懸命に考えていた。

しばらくして南はわからなかったのか

「まぁ、明日1組行くね!」

と言っていた。
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