恋色 ~ハツコイ
...朝。
私は委員会の仕事を終えて
使ったバケツを棚の上に置こうとした。
「...届かない...。」
とピョコピョコ跳ねて置こうとしたが
なかなか良いところに言ってくれない。
バケツが嫌いになりそう、、
すると横からスッと手が伸びて
バケツが棚の上に乗った。
私は手のある方をみた。
隆弥だ。
「あ...。ありがとう。」
「川瀬。こんなのも届かないのか!」
とからかうような口調で言ってきた。
「違うもん!隆弥が巨人なだけだし!」
負けじと言い返すと
「じゃあ川瀬はチビだな!!」
隆弥ともだいぶ普通に話せるように
なってきた。
ただ、1つ気にかかるのが
隆弥が私に話しかけるとき、
「川瀬」と苗字で呼ぶ。
苗字だと少し距離があって寂しい。
それから昼休みまでは隆弥との会話が
一切無かった。