あなたと、恋がしたい 【特別番外編】
「好き」
 意表を突かれた昂生が、名前を呼ぼうとした瞬間、彼の唇にストップをかけた。

「それだけじゃないよ。愛してる」
 自分で言っておきながら、果歩は今さら顔が赤くなっていくのに気付いた。

「あーもうっ。ほら、空港で言い逃げしたでしょ。だから……私だって言いたかったの。これでおあいこ」

 ぐいっと手を引っ張られ、背中に腕が回されたのと、唇が触れあったのと、どっちが早かったかわからない。
 きつく抱きしめられたその後は、世界中どこを探してもない、たったひとつだけの言葉をくれた。

「俺と、結婚してくれませんか」

答えはもちろん……。

「はい」

 そして薬指には、愛の証を――。






FIN






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