キスは媚薬 Ⅱ
キスは媚薬
前から気になっている女、森咲 花は次

々と男がかわると有名だった。

童顔なのに胸が大きく、プルっとした唇

が魅力的で可愛いと思っていた。

ある日の飲み会に彼女も参加し、彼女の

隣の席に座った。

話を聞けば、今は男がいないと言い、な

ぜか泣きだす彼女。

付け込むなら今しかないと思い、泣いて

いる彼女を連れ出し唇に触れた。

触れた瞬間、身体中に走る電流。

唇に触れただけで刺激を受けるのに、舌

を絡めたらどうなるのだろう?

瞬間、彼女からの差し出された舌が口腔

内に入ってきた。

もう、止められない。

舌を絡め取り、深く口腔内を貪り彼女を

味わうが、反応が初々しいしい。

誰もいない階段の踊り場で、噂を何度も

確かめるがいつまでも変わらない初々し

さ。

触れるキス一つで頬を染め、おずおずと

舌を絡めてくる彼女。そんな彼女が愛し

いと思うようになり、キスする度、我を

忘れて彼女を欲情のままに抱きたいとい

う衝動を唇を離すことで理性を取り戻し

いつも寸前で我慢する。

キスの余韻を確かめる為に指で唇に触れ

る。

濡れた唇を拭き、彼女のはみ出た口紅を

拭う時に感じる征服感がたまらない。



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