晴れ時々毒舌裏バージョン
復讐するは我にあり皆死んでる

今村昌平の復讐するは我にあり観ました。多分DVDでは初めてかもです。

今村昌平には私苦い思いが有りまして余り観ないけど緒方拳と佐木隆三の原作って事でこの映画はとても好きです。


実話を基にしてて殺人鬼の話しなんですが殺人鬼ってよりも詐欺師かなです。

原作は僕の若い頃もまだ有名で読みました。裁判の記録を淡々と本名は変えて書いててこの男が立体的に浮かぶって感じです。


調べたら佐木隆三にカポーティの冷血のような物をらしいけどカポーティの冷血は時代の違いからかいまいちピンと来なかった。


調べたら佐木隆三はこれを亡くなる数年前に改定しててかなり全面的に手を加えてるらしい。


自分自身の代表作とはいえよくやるよなあです。


映画に戻るけど緒方拳の演技が圧倒的ですね。


非常に怖いかと思えば何処かしら愛嬌あってね。

倍賞美津子や三国連太郎も出てるけど原作者監督主演含めてもう皆さん故人なんですね。


ふと観ててあー!倍賞さん以外はほとんど故人だなに何と言うかしみじみしましたね。



緒方拳はこの頃の少し前から何かにつけて出るようになってる。


若い頃から売れてたらしいけど七十年代の終わりから八十年代は緒形拳の時代かもね。



そのくらい圧倒的存在感を放ってるね。


まあ、僕がこの時期青春だったから特に思い入れが強いんだと思うけどね。


最近は犯罪者物のノンフィクション読んでる。


津山三十人殺しとかね。


岡山県の村で戦時中に起きた一人で三十人も殺した男の話しです。



犯罪者心理とか当時の時代背景に興味が有るんですが津山三十人殺しは旧くてもうなかなかきちんと検証出来ないだろうです。


ノンフィクション的な物にどうしてもひかれるのは自分自身が何処かにそういう狂気を秘めてるのではからです。


それと今の丁度良いエンターテイメントってのがなかなかないんですよね。


どうしてもじっくり読む文学かノンフィクションエッセイになる。


それは多分なかなか見つけられないのかもね。


エンターテイメントで面白いと言われて読んでも最初は良かったけど段々パワーが落ちてるとか誰々の二番煎じじゃんとかね。



段々そうなってる。


それか読み捨てOKのエンターテイメントかですね。


僕の前の世代はこの読み捨てOKをけっこう持ってたなです。


西村京太郎じゃない方とか笑すいません。


大薮春彦とかね。大薮は優秀ですが徹底的にエンターテイメントに徹してた時期が有ると思います。


超人的主人公。突拍だけど何処かわくわくさせるストーリーそして銃器に対する拘りと大抵出てくる美女ね。


大薮は根底が非常に優秀な作家だからエンターテイメントに徹しても何処かしら良いんですよ。


しかし、たまたま昔のが出てきて読むともう古いね。

こういう作家は今はなかなか居ないねと言うか多分僕が探せないのかもねです。


まあ、そんな感じです。

 
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