UFOキャッチャーに魅せられて


「・・いませんよ
それに私の事好きって言ってくれる人がまずいませんもん!!」

一瞬頭が真っ白になった
次第に震えてくる手をぎゅっと握り
それを悟られないように笑顔で返す


「何言ってるの紫音ちゃん!こんなに可愛いのに
それに紫音ちゃん狙いのお客様も多いのよ!」


「えっ・・・」


「実は春樹には相談してるんだけど
紫音ちゃんの事チラチラ見てるお客様がけっこういるのよ!
だからあんまり一人にならないように人が多いとこで仕事させて『こらっ!!!田中に高月!!!話す暇あったら仕事しろ!!』

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