NA・NA・MI
「ヨッコ?」
何かいつもとは違う空気に、アタシは大きな声でヨッコを呼んだ。
すると出て来たのはヨッコじゃなくて、ヨッコのお母さんだった。
ヨッコのお母さんは上から下迄アタシを見ると、まるで汚いゴミを見るような目で言った。
「最近ね、電話しても夜はいつも居ないから、抜き打ちで来たのよ。貴女がうちの葉子をそそのかしたのね…」
アタシは玄関から部屋の中を覗きこむと、ヨッコはお母さんの後ろで必死に手を合わせて、アタシに『ごめん』のジェスチャーをしていた。