NA・NA・MI

ヨッコはそう言ってアタシに鍵を渡すと、駅の方に走って向かった。

久し振りなのに、なんて奴だ…。


アタシはオートロックの暗証番号を押し、久し振りにヨッコの部屋に行くと、ため息が出た。


相変わらず、いい部屋だな…。


この部屋を貸して欲しいくらいだよ。


そう思った時、アタシは閃いたんだ。


ヨッコのマンションの鍵を握りしめて、タクシーを捕まえると鍵屋に向かった。



「この鍵の合鍵、今すぐ作って」


「10分程かかりますけど」


「それくらい待つわよ」



無愛想な店員にもアタシはムカつかない。


アタシはマンションも飲み代も手に入れたんだ。

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