NA・NA・MI
アタシの周りの奴らが騒ぎ、みんなの注目がアタシに注がれる。
そして菜実もそれに気付いてアタシを見た。
なぁ、菜実。
アタシが分かるか?
顔が変わってもアタシが分かるか?
あの競っていた頃が懐かしいよ。
菜実はアタシをジッと見て、唇を噛み締めているのが分かった。
アタシはヒールが折れた靴を、菜実に向かってポーンと投げて笑った。
菜実の目は潤んでいる。
アタシが哀れか?
ほっとけ。
アタシはその場を後にした。
素足で踏むアスファルトが痛い。