肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
ズルイ私

練習が終わると、先生方に挨拶して帰宅の準備をする。
辻先生と校門を一緒に出て、一人帰路についた。


今日のご飯どうしよう。

安い弁当売ってないかな。
なんて、そういう手抜きが女子力低い証拠だよね。


料理する気になんてなれないし。
仕方ない。


私はスーパーで値下げシールの貼られた弁当と発泡酒を手にすると、レジで会計を済ませた。


それから、自宅に入ってリビングに座ると大きく息を吐く。

よし。
電話を、いや、その前にお弁当。
でも食べたら遅くなるか。
今何時だ?もう21時?


ダメだ、今かけないと。


私は着替えもせずに、カバンから携帯を取り出すと久住君の番号を探す。
それから、何故か正座をしている私は携帯画面と睨めっこだ。

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