肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「山本先生、急に声をかけないで下さい」
どきどきとする胸を抑えながら、私はキッと睨みつける。
それに、山本先生は肩を竦めると
「すみません、何度か呼んだんですが…」
そう言って頭をぼりぼりと掻いた。
「え。本当ですか」
「はい、資料見てるから集中してるんだろうなと思ったんですが」
「それは、すみませんでした」
「いえいえ。で、歌は得意ですか?」
「歌ですか?」
「はい」
「……あまり」
「うーん…じゃあ、やっぱり俺がやるか」
腕を組むと、難しい顔で考え込む山本先生。
えっと、全く以て話の意図がわからないんですけど。
「あの、何の話でしょうか」
おずおずそう声をかけると、それに気付いた山本先生がカラっと笑った。