浮気彼氏【完】
「愛はね、辛いことがあると海に行くんだって。そこに内緒の場所があるらしいんだけど、私もそこまでは知らない。でも、とにかく海に行こう。」
西尾がそう言ったのを聞き、オレ達は海に急いだ。
走りながら、あの男の人に電話をした。
「はい、高岡です。」
「五十嵐です。確証はありませんが、海かも知れません。」
「分かりました。私達も向かいます。」
男の人・・・高岡さんはそう言うと、すぐに電話を切った。
オレは、とにかく夢中で走った。
愛。
無事でいてくれ!!
そう願いながら・・・。