居場所

――――次の日。 


「あら美山優花さん、おはようごさいます」 


げっ… 

またこの女だよ。 


さすがに、このあたしもさくらの凄いパワーには負けてしまう。 


「おはよ」 


素っ気ない返事をするあたし。 

うわっ…あたしまるっきり子供だよ。  


「美山優花さんに言っておきたい事があります」 


腕を組ながらジッとあたしを見てくる…さくら。 


この顔は…嫌味? 


「さくらはたしかに美山さんよりは身長は負けてます。だけど顔は負けてません!!」 

「はっ?」 


何? 

言っておきたい事ってそれなの? 

別にそんな事言わなくても…。 



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