居場所
「んー、なんて言うか…金の事はどーでもいい。とりあえず今、自分の中でかかえてる事を俺に話せって事」
自分の中で抱えてる事…
「なんだろ…」
「はぁ?なんだろ…って何だよ。自分で分かんねーのかよ」
「だって…」
頼ってばかりじゃ迷惑じゃん。
「俺はそんなにガキじゃねーよ」
「えっ?」
「だから頼りにされねーほどガキかよ…って言ってんの。ましてやお前とは10才もはなれてる。お前よかすんげぇ大人だと思うけど…だから、もっと頼れ」
ガキじゃねーよって…思わずおかしくなったあたしはクスクスと笑った。そんなあたしをみた山ちゃんも笑みを零す。
確かに山ちゃんは26才であたしから見れば大人だ。あたしが届かないくらい大人だ。