居場所
…バサッ!!
突然、あたしに投げつけられた何冊かの雑誌が下に落ちる。
「何すんのよ!!」
思わずあたしは声を上げる。蓮を見ると何もしていないかの様に平然な顔をし、落ちた雑誌に視線を落とした。
「お前それ見て何も思わねーのかよ」
蓮は眉間にシワを寄せてあたしを見て言ってきた。
あたしはその下に落ちた雑誌を見て思わず目を見開いた。
そこに写っているのはあたし。…小さい時のあたしだ。
「これ…」
「昔のお前」
わかってるよ、そんな事…見たらわかるよ。
「だから何で今さら、こんなもの出してくんだよ!!」
しかも何でこんなの持ってんだよ。