小さい頃から
花壇には大貴がいた

けれど、私は隠れて身体を潜めた

(あ、彩未がっ!なんでこんなとこに大貴といるの?)

「大貴…!」

彩未の声だった

「…なに」

大貴だ

(…なんの話をしてるんだろう)

私は耳を澄ました

すると彩未が

「ねぇ、…好き」

ドキッ!

私は心臓が止まるかと思った

そして、その場を去った
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