鈴が咲く【前編】
『咲!
やっと普通に話せる!』

怜芽が満面の笑顔でそういって抱き付いてきた。

そのまま、
九尾たちも頬ずりしてくる。





『手加減しないぞ?』

楚宙が笑って、琴と肩を並べた。



「...やるの?」


九尾たちが離れてからそう聞いた。

『そのつもりで来たんだけど?』


柳の声にみんながうなずく。



「っ...やろっか!」


何でかすごく嬉しくて、
わくわくして。


そう返事をして笑った。
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