永遠の果て

４

　すっかり日も暮れてしまった道をとぼとぼと歩く。

　直樹と再会して、見知らぬ男の子と会って、なんだか今日は散々な一日だった。

　急に姿を消して、結衣ちゃんにはまたしても悪いことをしてしまった。
　今度、遊びにでも連れて行ってあげよう。

　服が入っている紙袋の中から、この状況にはそぐわない軽快なリズムが流れ出す。

　携帯が鳴るなんて、久しぶりだ。
　ディスプレイを開き、着信の相手を確認する。

　知らない番号。
　さっき、男の子への手紙に番号を書いたことを思い出し、急いで通話ボタンを押した。

「も、もしもし？」

「……詩織」