永遠の果て
「俺、春木昴って言います。覚えといてくださいね」
 知ってます。
 心の中で繰り返し、私も同様に口を開く。

「私はい…「井口詩織さん、ですよね?」
 言い掛けたところで、昴くんに遮られた。
 満足そうに、歯を見せて笑っている。

「手紙に書いてありましたよ。っていうか、敬語って堅苦しいし苦手なんで、タメ語でもいいですか?」
 ゆっくりと頷く。
 ダメだ。すっかり昴くんのペースにハマっている。

 若くて、キラキラしていて眩しくて、自分にもこんな時があったはずなのに、それを疑問に思うほど、年月が経ってしまったらしい。

「詩織さん?」
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