永遠の果て
 心配そうにこちらを見つめる目は、透き通っている。
 なんて綺麗な瞳。

「ごめんなさい。ぼーっとしてて、で、もう一度言ってもらってもいいかな?」
 今にも吸い込まれてしまいそうな瞳を見ないように、頬をくすぐる髪を耳に掛ける。

「どこか行きたいところってある?」
「えっと、特には……」

 昴くんの口元が少し緩んだ気がした。
 瞬間、その大きな手のひらが私の手を包む。

「じゃあ、行こう」

 また、キラキラの笑顔を見せられた。
 今気づいたことだけど、昴くんは直樹に少し似ているかもしれない。

「行こう、ってどこに?」

「楽しくなるところ」


 彼はどの動作も、どの言葉も、すべてが、当たり前のように自然だ。
 それは、抵抗する隙も、受け入れる暇もないほど。
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