4つの通り名をもつ最強少女





「あんまりキョロキョロすんな」

『すっすいません』



幸兎は、机にコトッと紅茶をおいた。



「紅茶でいいよな?」

『はい、ありがとうございます』



幸兎が紅茶か…。コーヒーのんでそうなんだけど。

まぁ、人それぞれだし、それはそれで可愛いしね





「ドラマ、何時からだっけ?」

『えっと…、8時から、ですね』



携帯を見ながら答える。




「サンキュー。なぁ、番号交換しねぇか?」

『え?いいですよ』



私は、仕事用の携帯で、幸兎と電話番号を交換した。


なぜか口が緩む。



「まだ、時間全然あるな」

『そうですね』



紅茶を飲みながら答える。



『美味しい…』

「フッ。よかった」


笑うと絵になるね。



「なにやる?」

『え?えっと…。とくに、ないかな…』


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