好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「ま、まあその……、曖昧な返事すると、やっぱ男は勘違いするしさ。はっきり言うのが一番いいと思うぞ。たとえウソでも『今はほかに好きな人ができた』とか言うとか」

「うん、そうだよね。なるべくウソはつきたくないけど」

「まあ、とりあえず俺の考えはそんなとこかな。時間も時間だし、気分転換に飯でも食いに行くか?」

課長はまたしても私に気を遣ってくれたらしい。


「うん。あ、でも、誰かに見られたらヤバいんじゃない。言いわけできないよ、休日のこんな時間にお互い私服で外食なんてさ」

「あー……じゃあ、すぐそこのスーパーでなにか買ってきて、うちで食うか」

そこのスーパーなら誰にも会わないだろ、と課長が付け足すように言ったので、私も「うん」と答えてふたり一緒に立ち上がった。
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