病弱女子とイケメンDoctor。
病院から家までは車で15分ぐらい。



急患や担当患者の急変で呼ばれることも多々あるので近い方が便利。



家に帰り、コーヒーを飲みながらテレビを見ていた。



莉音、大丈夫かなぁ…。



俺の考えることは莉音のことばかり。



また発作でてないかな…



泣いてないかな…



ちゃんとご飯食べてるかな…



響紀「…はぁ…」



莉音のこと考えすぎてヤバイ。



家でぼーっとして時計を見たらお昼頃でご飯を食べ、また本を読んだりしていると時間は4時になった。



部屋の整理をしたり夜ご飯を食べたりとしていると、あっという間に時間が過ぎて、夜の9時になった。



俺も、疲れたしそろそろ寝ようかと思っていると…



携帯が鳴った。



相手は神田さんからの電話だった。



響紀「もしもし?」



鈴香「あ、夜遅くにすいません!」



響紀「ううん、大丈夫。なんかあった?」



鈴香「菅谷先生が病院を出てから莉音ちゃんが大変で…」



響紀「莉音が?」



鈴香「はい。今日だけで発作が4回も出ちゃって、全部時間が長かったんですよ。」



響紀「え?4回も?」



鈴香「はい。それとご飯を全く食べなくって…。先生たちが回診に来ても泣きっぱなしで一切受け入れてくれなくて…。
点滴も菅谷先生の時以上に嫌がっちゃって結局できなかったんです…。」



響紀「…そう。莉音は?もう寝た?」



鈴香「今は発作と泣き疲れて寝てますね。」



響紀「んーっ、分かった…。じゃあ明日早めに行くから今夜だけ見ててもらっていい?」



鈴香「了解です。夜分遅くにすいませんでした。じゃあ失礼します…」



響紀「はーい。」
< 32 / 155 >

この作品をシェア

pagetop