真夜中のパレード
 
 ☆



翌日透子はいつもより早めに家を出て、
部長に母の具合がよくないことを相談した。


もしかしたら長期の休養をもらうことに
なるかもしれないと言うと、
心から気遣うような顔で快く受け入れてくれた。


「お母さん、心配だね。
仕事のことは、あまり気にしなくていいから」


「はい」


部長が情に熱い人間で助かったと思う。


「よろしくお願いします」


廊下に出た後、
透子は上条と鉢合わせした。


「あ……おはようございます」


「あぁ、おはよう」


透子は久しぶりに間近で見た上条の顔に、
少しどきりとする。

朝日を受ける上条を見つめ、
精悍(せいかん)な顔つきだな、と素直に思った。


上条の意思が強くてはっきり話すことが出来る所は、
素直に憧れを感じた。


「そうだ、さっき部長にも相談したんですけれど、
上条さんにもお伝えしないと」

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