課長が私に恋してる?


(うわあ、一回気になっちゃうともうダメ、外したい、駄目かな、いや外すぐらいいいよね)



相手もいい大人だ。
別に今さら目の前にノーブラの女が寝ていたとしても飢えた男子中高生でもあるまいしナニゴトにもならないだろう。



というか添い寝をこれからも続けていくなら、これは死活問題だ。



「………あの」



「なんだ」



「寝辛いのでブラジャー取ってもいいですか」



「…………」



たっぷり30秒の沈黙のあと。



「………別に、俺の許可は必要ないだろ…」



そう彼は呟いてごろりと琴子に背を向けた。



どうやら彼は本当に下心を隠し通してくれるらしい。
紳士、といえば紳士だなあ、と感心する。



お言葉に甘えて、かちゃりとホックを外してさっさとブラジャーを取るとベッドサイドの引き出しに入れる。



大人しくなっている上司にもういいですよ、と声をかけるとなぜか彼は振り向いてくれず、そのまま長い長い息を吐き出した。



< 42 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop