いちご
ユイは、窓を見たままだった。

だけど私には、微かに聞こえた。

「………おはよう……」

小さな声だけど…

ちゃんとユイは、私に挨拶してくれた。

私は、嬉しくて嬉しくてたまらなくて…

思わずガッツポーズが出た。


―――ヨッシャ♪


どんなに学校が敵でも私には、仲間がちゃんと居る

ユイの声は、それを再認識させてくれるような声だった。



この時は、信じていた。

僅かな可能性に
はかない友情に

ガラス玉の用にもろい物達に………

私は、小さな可能性に大きな希望を抱いていた。

大好きだったユイに
永遠に好きな悠に



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