いちご
悲劇が始まったのは、その次の日だった。

私と美穂は、同じマンションに住んでいて毎日一緒に登校していた。

私は、こんな日に限って寝坊してしまった。

「美穂ーっごめんっ」

「遅いーっ!!寝坊?てか行くよっ!」

私は、美穂に手を引かれながらも走った。

学校に着く頃には、2人とも汗がだらだらだった。

だけど教室に入って私と美穂は、疑問が浮かんで来た。


―――なんで皆…2つに分かれてるの?


グループの1人が私と美穂を見つけると私達の方に駆け寄って来た。

「どけっ」

近づいて来たかと思うと今度は、美穂を押したのだ

そして私の腕を引っ張ってグループの分かれている片方に私は、連れていかれた。
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