*執事様のお嬢様*

嫌いなアイツ

クレアと、鳳家に戻った。

玄関に入ると我慢してた気持ちを爆発させる。

バァァン!!!


壁にクレアを押し付ける。

『えっ…!

陸、どうし……「心配した。心配させんなし!」

掴まれた腕、怖くない。


震えてたのは、あたしぢゃない………

陸だったから。

俯いてた陸が顔を上げたその瞳は、泣いていた。

『陸………泣いてるの?』


「泣いてねぇよ。……なぁ、あいつ。

道明寺青のことどう思う?」


突然の問い。

『……………わかんない』


「何、その間……、ぢゃあ、俺のことどう思ってる??」


真剣な目で、アイツを見た。

『…………好きだよ。………幼なじみだし』


幼なじみと言う高い壁。


「だよな、今はまだ優しい幼なじみでいいよ。

けど……いつか、その壁を超える!

覚えておいて。」

ニヤリと笑う。


そして、捕まれてた腕を緩め、クレアの頭を撫でる。






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