*執事様のお嬢様*
「あーーいた!

クレアッ!!」

梓が手を振ってやってきた。

そばに小さな華恋がいる。
華恋は、青を睨む。

「…………」

「「(無言が余計怖いし)」」

『どうしたの華恋?』

小さな華恋は、小走りに走りアタシに抱きつく。


「…………心配した。

あたし、クレアが心配で。


いつも、危険な目にあって

いつか、居なくなるんぢゃないかって怖い。

あたしは…………

あんたを失うのが怖い」

あたしの腰に回る手に、力が入るのを感じて


その手を握り返した。


『あたし…華恋好き。


好きだよ』

ニコッと微笑む。


華恋の頬が、赤く染まる。
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