軌跡ーキミトノオモイデー
もう肌寒い季節になってきた。



俺は徹と校庭へ向かっていると…




「聞いて!今日、藍染未風の最新刊発売だよ!」




「マジ?!じゃあ今日絶対に本屋寄ろう~」





そんな女子の会話を聞きつけた。





俺はガッツポーズを見せた。







「…お前、結構気持ち悪いよな。」




「彼女を毎回待ち受けにするお前に言われたくない。」




徹にそうさらりと返すと俺はスキップ交じりに校庭へと急いだ。










今日はなんだか部活が終わるのが早く感じた。




「おつかれっした!」




俺はそう挨拶すると誰よりも先に校庭を走りぬけた。




校門を過ぎてから俺は本屋まで一直線ダッシュした。





そして…!!






「あったっ…!!」





本屋に入ると一番目に入るところに…彼女の最新刊が出ていた。





俺は手に取るとレジへ向かった。




早く読みたい衝動が抑えられなかった。





今回の彼女の作品も…やっぱり悲恋だった。





「住む世界の違う彼との遠距離片想い」





背表紙にはそう書いてあった。
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