«過去アリ少女と訳アリ集団»
*1章*
♯彼女とのファーストコンタクト
♯沖said
「おはよー枯葉(こは)!」
「…はよ」
「いやぁ、枯葉がピンポン押してくれなかったら完璧遅刻してたよっ!」
「…そうか」
「うんうん、それでさぁ─」
他愛のない話をしながら学校へと向かうのが俺らの日常。
ペラペラと話すのは、俺こと、日向沖(ヒナタオキ)、そして素っ気ない相槌を返しているのが梁深枯葉(ヤナミコハ)。
一見正反対に見えて、実は結構仲が良く、幼なじみともいうことで、かれこれ10年近い付き合いだ。
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