«過去アリ少女と訳アリ集団»
こうして一緒に登校するのは小学生のときからなので、今では二人で登校することが当たり前になっている。
それはさて置き、何気なく見据えた先の橋に見知らぬ女の子が辺りを見回し、手元の紙切れに何度も目をやっている光景が目に入った。
所謂迷子というやつだろう…。
「ねえ、枯葉…」
誘いを持ちかけるが、間髪入れずに「先行く」と言われ、枯葉はスタスタと去っていってしまった。
「…だよね~」