先生の手が触れる時

私がうつむいてると凜がにやにやしながら話しかけてくる

「まったく…朝からイチャイチャしないでー」
「してないって」
「へー?」

わざとらしくにやにやしながら言う凜
私はじろりと凜を睨んでまた前を向く

凜はごめんごめん、と笑って私の隣に来る

「でも、凪、幸せそうだった」
「え?」
「先生といる凪は凄い幸せそう」
「そう、かな」

なんだか恥ずかしくて私は意味もなく髪をいじる

「そうだよ」

凜はそれだけ言うと、私の隣にぴったりくっついて微笑む








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