先生の手が触れる時

「凪ー!」
「……ん?」
「『ん?』じゃない!…まったくもう。またお昼に登校してきて……」
「あー…寝坊した」

へへへ~と笑うと、呆れた顔してこちらを見るのは
私の親友の深山 凜(ミヤマリン)

「5時限目、体育だよ」
「おーけー。着替えてくる」
「一緒に行こうかー?」

その言葉にドキリ、とする

「い、いや……大丈夫だよ…」
「?」

不思議そうにこちらを見る凜に笑いかける

「先行ってて」
「ん、わかった」

そういっていなくなったのを確認して、更衣室に向かう。
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