先生の手が触れる時


「……こんなの、見せらんないよね」

更衣室で制服を脱ぎ、その下にある肌に、くっきりと浮かび上がる青紫色の痣や傷。

ゆっくりその痣をなぞり自分の体を抱き締めた

「…大丈夫…大丈夫…大丈夫」

またあの恐怖が襲ってくる。

昨日の夜の恐怖。


荒い息。
酒の匂い。
そしてアイツの

父親の手の感覚。

私の父は2度、結婚をして離婚をしている。

私は、一人目の子供。

そして私が中三の頃、母は病気で亡くなった。

そのあとから私に対する父親の性的行為が始まった。

私の体を貪るのは、決まって仕事のストレスで飲んできた日と女と上手くいかなかった日。

昨日の夜は、仕事のストレスで抱かれた。
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