【完】あたしはニセカノ。
「今すぐ追いかけて、妬いたかどーか聞いてみれば?多分、そーじゃないって言うとは思うけど」



えええええっ!?



そんな、自意識過剰なこと聞けないよ!



でも、でも…。


それでもやっぱり、涼くんと話したい。



三田村くんに一礼したあと、急いで涼くんを追いかけた。








「涼く~ん!」


少し先を歩く涼くんに、声をかけながら近寄るけど。



涼くんは、あたしとは目も合わせずにそのまま歩きつづける。



「涼くん、待ってよ…」



あたしがいるのに、いないような扱い。



これってまるで…


三田村くんが言ってた、


嫌いな子にする態度だよ。


やっぱりあたし…


涼くんに、嫌われちゃった。



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